2009年11月の独り言

1(日)朝は晴れてたのに、午後から雨降り。。

今日はちょっと蒸しましたね。これで雨が上がると急に冷え込んだりするので、気をつけましょう皆さん。

さてワタクシは今日、思い立って映画を観に行きました。ダンナくんは朝から仕事だったので、一人で。そう、今話題の「THIS IS IT」です。この夏に急逝したKING OF POPマイケル・ジャクソン。そのロンドン公演リハーサルや舞台裏の模様を収めたドキュメンタリーです。
まだご覧になっていない方もいらっしゃると思うので、ここで詳しい事は言えませんが、彼の熱心なファンでもないワタクシが、また絶対観に行こうと決意しているくらいです。特にライブ人は是非観に行きましょう。今は亡き50歳の天才アーティストの圧倒的な存在感にクラクラしたワタクシ、また、その純粋で繊細な音楽性、謙虚で包容力のある人間性には、もはやひれ伏すしかありませんでした。まったく降参です。今一度、彼の音楽をしっかり聴き直してみようと思います。


16(月)ちょっと肌寒い日。

インフルエンザがまだまだ猛威をふるっているようです。皆さん、うがい手荒い、励行していますか?
ワタクシは、ここのところ気持ちがザワザワと忙しく、落ち着かない状態が続いています。ま、生きていれば誰にでもある当たり前の事なのかもしれませんが。
その中で、印象的だったことをいくつか。

先日、ワタクシが学生時代にお世話になった声楽の師匠、北村敏則先生がリサイタルを開催されました。ホームグラウンドといってもいい会場バロックザールは満員。開演前から熱気が漂う感じでした。この日のプログラムはモーツァルトのコンサートアリアに始まり、R.シュトラウス、コルンゴルド、後半は平田あゆみ、信長貴富、というものでした。平田作品のゲストに井上敏典さんが参加。ピアニストは武知朋子さん。お二人とも言わずと知れた経験豊富なスペシャリストです。
師匠はその美しい発声も然る事ながら、言葉がとにかく美しい!何気ないようで、実はものすごく気遣いが深いのです。今回はドイツ語と日本語でしたが、ブレスの表情から子音の処理、母音の響きの場所、息遣いのスピード、フレーズ終わりの切り口など、もう本当に素晴らしい。さすがです。その上、今回は愛着のある、本当に歌いたい歌ばかりを集めたコンサートだったそうで、歌詞を愛おしみ、余韻を味わい、聴き手に音を手渡ししているような表情で届けて下さいました。おおいに感動し、また、勉強にもなりました。

また、12月に演奏会を控えた神戸大学混声合唱団アポロンの練習にも初参加しました。今回は新進作曲家北川昇さんの作品を委嘱初演(日時など詳細は放浪予定をご参照下さい)。まだ湯気の立つ生まれたての瑞々しい音楽を、瑞々しい声で聴いて頂く事になります。アポロンにとっては、指揮者の伊東さんもピアニストも客演という事で、また、出来たてホヤホヤで音取りしたばかりの曲もあり、合わせはお互い手探りの部分もありましたが、100人近い人数の若者たちに負けない熱意で、終演後たくさんの笑顔を見るためしっかり取り組もうと思います。

その一方で心配事もいくつか。これは事情があってここに詳しくは書けませんが、見守るしかありません。それぞれの言い分は間違っていないように思うのですが、合わせてみるとなんだかしっくりこないのです。ここは「私は間違っていますか?」とまとめてしまうのではなく、ひとつひとつ検証していくしかないのかもしれません。一方向から見たら間違っていなくても、別の方向から見たら「あ、しまった。」という事もあり得るのです。「間違っていたかもしれない。ごめんなさい。」って言葉が、その場しのぎじゃなく心から言えたら、きっと次に素敵なことが待っている気がします。よりよい形が見つかったらいいのにな。今は信じて待つことにします。


29(日)朝のうちだけ晴れ。

豊能音楽祭が終了。出演したクリトメリアの皆さん、京子先生、お疲れ様でした。来週の舞台に向けて、また課題が見つかったので、もう一踏ん張りいたしましょう!

昨日は来週末に本番を控えた神戸大学アポロンの練習でした。少し長く時間をとって、じっくり練習できたので、曲にもみんなの声にも一層深く向き合えた気がします。作曲家の北川さんも来て下さって、アドバイスを頂いたりできた事も、実に有意義でしたね。伊東さんとのやりとりも微笑ましくて、信頼し合ってらっしゃるのが良くわかりました。ワタクシは12時頃に練習場に到着、まず通し練習をして、昼食のための休憩をはさみ、14時から17時すぎまで細かくさらいました。初共演はやはり緊張もひとしおですが、いいものができる予感がしています。お時間のある方、神戸文化大ホールで17時開演、入場無料です。ちなみに、その翌週13日(日)は八幡市文化センターで14時半から京都大学のハイマート合唱団、そのまた翌週19日(土)は長岡京記念文化会館で15時半から大谷大学混声合唱団の定演です。どの演奏会も出演者一同、今最後の総仕上げにかかりつつ、皆様のおこしを心よりお待ち申し上げております。

心地よい疲れを抱えつつ、京都バロックザールでの山内利一さんの三味線リサイタルを聴きに移動しました。行って良かったです。なんか音楽の面白さとか可能性って、ワタクシの知っている範囲じゃ全然小さいんだな。信じられるものがある事を喜びつつ、まだもっと先があるんじゃないかと常に狙っていくべきだ、と。それは矛盾している事では全然なくて、バランスをどうとるかの問題なんですよね。山内さん、お疲れ様でした。後半のプログラムは、いっちゃん前列で楽しませて頂きました。いろんな音を聴く経験をさせて頂ける事、感謝したいと思います。

帰宅すると、この夏に開催された「The Premiere」のコンサートのライブ音源CDが発売より一足先に届いておりました。小躍りしながら開封して早速拝聴。あらためてスゴい演奏会にいっちょかみできた事を感じて震えました(詳しくは2009年8月3日の日記をご参照下さい)。あの日、いずみホールでこんな衝撃的な事が起きたんですね。聴きに来られた方も、残念ながら来られなかった方も、合唱のお好きな方はぜひお手にとって聴いてみて下さい。奇しくも誕生日前夜のコンサートでした。そう言えば、日記にも前に書きましたが、サプライズで打ち上げの時に「ハッピーバースデー」を歌ってもらったんだっけ。その場にいらっしゃる、演奏会に関わったいろんな方々に祝ってもらって、最高な気分だった事を思い出しました。
今年も本当にいい一年だったな。と言っても、まだあと一ヶ月あって、演奏会もたくさんあるんだけど。。

翌月(2009年12月)の独り言はこちら

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