2007年1月の独り言

4(木)高速道路から綺麗な夕空を見ました。

皆さま、新年明けましておめでとうございます。いかがお過ごしでしょうか。年末からダンナくんの実家である多治見に出かけて、さきほど戻ってまいりました。ゆえに、年賀状の確認等々遅れが出ております(苦笑)。申し訳ありません。ここをご覧頂いた方で「返事が来ないなぁ」とお感じだった方もいらっしゃるでしょう。この場を借りてお詫びいたします。今年は気になる本番が新年すぐにあり、後手後手になる事も出てきております。そのあたり不器用で手落ちの多いワタクシを、大きな心でお許し頂けたら幸いです。
しかし、年明け早々に熱を出しちゃったダンナくん、今年は自宅の居間でDVDの映画を見る余裕を持ちたいとか。まず健康でなくちゃね。そして、DVDを快適に見られるテレビ環境と、休養をとる勇気が必要だね。うーむ、頑張ろう!!


9(火)雲の間に時々青空。

終わりましたー、ニューイヤーコンサートin多治見。もうね、何から話せばいいか困ります。いろいろあったもんなー。
テノールのニーノさんとバリトンのニコラさんは6日の夜に来日されて、7日の午後合わせをして、8日が本番という強行スケジュール。お昼間に時々ものすごくツラくなってたみたいで、「疲れた。眠い。」言うてました。でもさすがに各国でオペラに出演されているだけあって、声は圧倒的な存在感だし、演出も自分でいろいろできるし、おどけた動作でお客様を喜ばせるのなんてお手の物でした。アリアはプッチーニ「道化師」より「プロローグ」「衣装をつけろ」、ヴェルディ「ドンカルロ」より「ロドリーゴの死」「あの人の面影をみた時〜共に生き、共に死ぬ」、ヴェルディ「アイーダ」より「清きアイーダ」。ワタクシはと言えば、前日の合わせで手直しやら注文やらがあって、ちょっと頭がパンク寸前だった上に、当日しか合わせできなかったアンコールの曲をリハでいきなり移調する事になり(しかも全然知らんアドリブを「ぜひ入れて欲しい」と注文が!)、必死でポイントだけ書き込んでブッツケで弾いたり。ここ最近なかった「パツンパツン」の状態(苦笑)。やっぱり初めての人との合わせはせめて二回くらい、時間をじっくりとってしてから本番に臨みたいと痛感しました。
今回ワタクシを多治見まで呼んで下さった斉藤順子先生。彼女は今回第一部のオペラアリアステージでソロを2曲歌われ、また女声合唱団「ようせい」の団員兼ボイストレーナーもされていて、そのステージでもワタクシが伴奏をしたので、練習時間も含めて多くの時間一緒にいた訳ですが、本当に気さくで明るい素敵な人でした。終演後に「平林さんが来てくれて、本当に幸せだった!」と言って下さり、個人的には悔やまれる部分も多々あったのですが何か救われたような気持ちになったのです。「ようせい」の皆さんや指揮の谷村先生にもよくして頂いて、練習も本番も本当に居心地のよい時間をありがとうございました。
応援に来てくれたダンナくんは、「ようせい」が彼らと一緒に歌ったカンツォーネメドレー(SANTA LUCIA〜帰れソレントへ〜O SOLE MIO)が楽しかったそうです。サンタルチアを団員さんたちが原語で懸命に歌った後ニコラさんが日本語で歌い始めた時は、客席がざわめいて大喜びでしたもんね。しかもその日本語が綺麗!そう言えば、他の団と歌ってた「荒城の月」も良かったなぁ。いやホント、人の声を超える楽器はないな、とあらためて感じたのでした。
遠いところ聴きに来て下さった中尾さんと中村さん、またダンナくんのお友達の田中さん、小嶋さん、本当にありがとうございました。終演直後の変なテンションだったのですが、会えて本当に嬉しかった!そして、多治見の両親とダンナくんへ。いつも心強い声援とリラックスできる時間をありがとうございます。今度はコンサートの緊張感のない状態で多治見に行きたいと思いますので、その時はどうぞよろしくお願いします!


17(水)雨模様。

久しぶりの日記更新です。
今日で阪神淡路大震災から12年経ちましたね。1月17日でなくても、何かの拍子にふと思い出す事があります。震災のその日に志半ばで命を絶たれた人もいれば、家族や仲間を亡くした心痛が元で身体を悪くしてしまった人、家が倒壊して途方にくれる人々、ライフラインの不通や衛生面の問題から疫病の不安もあり、想像を絶する困難に直面した人たちがいました。それでも街は荒れなかった。物資をいくらか持ってお手伝いに行ったはずが逆に励まされた、という人がいました。思いやりのあふれる街だったそうです。それがわかった事が何よりの救いです。
そして今もトラウマを抱えながら、悲しみをこらえて懸命に生きている人がいます。今も神戸に住むワタクシの姪っ子はその年に生まれて、今年小学6年生に。どうか思いやりを持って元気に生きていってほしいと願うばかりです。


22(月)くもり。ちょい寒い。

昨日、阪大男声合唱団の定演が終わりました。雨が降るかどうかという曇天でしたが、大勢のお客様に恵まれていい雰囲気の中過ごす事ができ、しゃーわせに思います。
今回彼らは例年4ステージのところ5ステージでの開催。きっと練習時間がそれぞれいつもより削減されて大変だったと思うのですが、彼らは体力気力共しっかりしていました。ワタクシはと言えば、今回のレパ「くちびるに歌を」に思い入れもあったし、とにかくこの作品の素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたい気持ちで弾きました。
今年度、久しぶりに50人を超えた彼ら。すがすがしい表情の卒団生、もはや余裕も見せる三回生、成長と共に悩みたくましくなった二回生、初々しい中に満足げな顔も見えた一回生の姿を眺めながら、4月以降の阪大男声がさらに盛り上がっていってほしいと心底思うのでした。応援してるよー!!


28(日)この時期にしては本当に暖かい。変な感じ。。

今日はアンサンブルコンテストに「アンサンブル・ネオナート」の伴奏兼歌い手として出演するため、午後から地元の公民館で練習したのち箕面まで出かけました(移動の最中も楽しかった!)。演奏終了後、結果を待たずに京都の知りあいのお宅までトーク(?)をしに行って、さきほど帰宅。昨日は昨日で、アンサンブル・エヴォリュエの練習が13時から17時まで大阪市内であって、その後ネオナートの前日練習のために地元高槻まで戻って20時から21時半まで、なんだか二日間ずっと歌とピアノと音楽の話にまみれていたのです。でも面倒なのは移動だけで、内容はちっとも面倒じゃなくて、むしろしゃーわせな時間がたくさんある事に感謝したいくらいなのです。
今日もコンテストの会場でいろんな知りあいに会って挨拶を交わしたのですが、こんなにも多くの人たちに「平林さーん」とか「せんせーい」とか声をかけて頂ける事は、実はずっと昔から夢見てきた事でした。気軽に声をかけてもらえるピアノ弾きになる事。それは、とりもなおさず「いろんな所に呼んでもらって弾けるようになる事」の延長で、「ただ弾きに行くのではなく一緒にいい時間を共有したり、音を通して共感する事」に他ならない訳で。本当にこんなにしゃーわせな事はありません。皆さん、本当にありがとうございます。一緒にいい音を作ったり味わうひとときを過ごさせて下さって嬉しく思います。一人一人に握手しながら言ってまわりたいくらいです。それは無理だろうから、やっぱり今後もピアノでご恩返ししていく事にします。よろしく。

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