2006年9月の独り言

1(金)くもり。久しぶりの二度寝は最高。

ここのところ朝夕涼しくなってきました。起きた時に首のあたりが汗びっしょりになっていて気持ち悪い、という事がないのがいい!早くこの季節が来ないかと待っていました。
学生の皆さんは2学期が始まったり、合宿の時期だったり、バタバタと動き出すシーズンでしょうか。ワタクシは今や、「一年中通じて、いつも何かの準備をしている」という生活を送っています。プロの音楽家、という風に無理にくくって言うとすれば、
「具体的にある曲を練習する」
というのが準備なのではなくて、
「何の曲が来ても対応できるようにしておく」
のも準備のひとつなのです。だからオフシーズンも完全休業はありません。でもね、さすがにもう、そういう事はしんどく感じなくなりました。イメージトレーニング次第だとわかったからです。
実際、練習ができていないので弾けません、は許されないのです。完璧には弾けなくても、一緒にアンサンブルする人たちに迷惑をかけない程度にしておく義務があります。そして自分の部分だけ弾けていてもいけません。常に周りの音に気を配る必要があります。また、最終的にホールで演奏するならばバランスについて考えます。そういう音ならこのくらいのバランスで弾く、という風に相対的にバランスをとれるようにしておきます。練習場とホールでは響き方が違うからです。それは一人で家で練習する時には実感しにくい部分です。それをイメージするのです。かっちり弾く、というより、自由自在に、一緒に演奏する相手がどんな音でもバランスがとれるようにしておく、という感じでしょうか。
これって人間関係も同じ事なのかもしれません。自分が正しい、間違っていない、とわかって主張しても折り合いがつかない事があります。バランスがとれていないのでしょう。先に相手の言い分を聞いてみるだけで、だいぶ状況が変わる事があります。昨日と今日とで言う事が違う場合、それを責めるのではなく、なぜ違ったのか考えてみたり。まぁ、そうは言っても、音楽の事なら冷静に考えられるんですけど、人間関係となると、張本人は冷静に「なぜ違うのか。。」なんて言ってられない事ありますもんねぇ。でも時々は冷静になって、俯瞰で状況を把握する必要はあると思います。・・なんて事を思った、金曜日の昼下がりでした。


7(木)雨。あーあ、洗濯物が干せないや。

ワタクシ、実は読書をあまりしません。料理や音楽の雑誌にはしょっちゅう目を通すのですが、文庫本などは滅多に買う事がないのです。ただ、ごくたまーに、何かに吸い寄せられるように本屋さんに入って、目についた本をパラパラッとめくり、最初の数ページだけを読んで「あ、面白いかも」と思ったら即そのまま買ったりする事があります。
最近それで入手したのが荻原浩さんの「神様からひと言」。結構分厚い長編小説です。でもなんとなくこの度は買ってみました。近々映像化されるそうですね。ある会社のお客様相談センター(苦情処理係?)に勤める人の話です。二日間で最後まで一気に読みました。ワタクシ、こういう事は珍しいのです。どんなにいい話でも大抵途中で飽きるんです(苦笑)。でもこの話は出てくる人たちのキャラクターが面白かったから、勝手に頭の中で「こんな感じの人かな?」と想像しながら、混乱せずに読み進める事ができました。しかし会社勤めをした事がないワタクシ、その人間模様のややこしさ、しがらみってんですか?あれに読みつつ何度もげんなりしました。会社にお勤めの皆さん、本当に毎日お疲れ様です!エライッ!拍手!
・・とまぁ、ワタクシがどれだけ勧めたとて、本ってのは好みがあるでしょうから、手に取ってパラリと読んでみて「面白そうだ」と思われた方はどうぞお試しください。そのままたぶん一気に最後までいけます。・・と思います。


11(月)晴れ時々くもり、にわか雨も。

継続は確かな説得力になります。環境がいろいろ変わって行く中で、それでも続けている訳だから、やっぱりそれなりに技術を磨く努力もするだろうし、ツラくて辞めようと思う事もきっとあるはずなのに辞めない、という事は、何かがあるからでしょう。そういう意味でも自分の事を最近少しずつ認められるようになりました。特別な才能、というより、適度に備わった順応性の勝利、という感じでしょうか、ワタクシの場合。しかし、何の世界でもそう、「その道一筋ウン十年」ってカッコイイです。まだそういう域までは全然達してないもんなぁ。さてと、じゃあもうちょっと続けてみるかな。


18(月)くもりのち雨。今は止んでる。

クリトメリアの演奏会から一夜明けました。なんだかドヨーンと疲れてはいるけれど、心地よい感じもします。この日のために準備して、悩んだりもして、大変な事もあったけど、もちろん結果が完璧ではないかもしれないけど、演奏についても運営についてもお互い支え合う気持ちが一番良かったんだと思います。
聴きに来て下さった知り合いからは、オルガンが効果的で、特にピアノと両方による伴奏のルッツが良かったという意見がたくさんありました。木島先生のお人柄が本当に伝わってくる、温かくおおらかな音で、私も幸せな気持ちで演奏する事ができました。個人的にはベーゼンドルファーのピアノを弾く事ができたのも感激でした。アイディアを出せば出した分ちゃんと答えてくれる、すごいピアノです。あぁ、一緒に暮らしたい(笑)。
そして、今回も聴きに来てくれた多治見の両親、実家の母、高校時代からの友人Kちゃん、スーパーマネージャーFさん、他団で関わっている団員さんたちなど、あの時間あの場所で私たちを見守って下さった皆様に、また事情で会場には来られなかったけど気にかけて下さっていた皆様にお礼を言います。本当にありがとうございました。お陰様で実に幸せでした。
団員さんたちは、お昼前から小休止をはさみつつではあったけれどずっと歌い続けて、でも集中していて、リハで直された所が改善されていたりして、でも伸びやかさは失われずに本番中もいい笑顔がそこここに見えました。打ち上げで団員さん一人一人から手渡された色とりどりの小さなバラたちは、今うちの玄関で彼女たちの笑顔そのままに微笑んでくれています。


19(火)晴れました!夕方から風は涼しく。。

音楽仲間のにぃさんから「19日の阪神ヤクルト戦行かない?行くつもりにしてチケットとってもらったのに、仕事抜けられなさそうだからさぁ。」と言われて、2枚チケットを譲ってもらい甲子園へ。
結果は9対1!ピッチャーの杉山さん、完封はできなかったけど完投したし、二塁打だって打ったんです。素晴らしい!赤星さんのスーパープレーも見たし、関本さんがホームラン打ったし、今日はアルプススタンドでの観戦を思い切り堪能できました。やっぱりライブっていいもんですね!


24(日)もうすっかり涼しくて、油断すると風邪ひきそうな気候です。

昨日は、8月中旬から3週間程ヨーロッパに渡っていた山田姫のお土産話を聞きに梅田へ。毎日とにかくオペラ三昧というスケジュールで、演目によってあちこちの都市に移動するのがかなり大変だった事や、料理はやっぱり日本が一番だと再認識した話など、お気に入りのイタリアンで美味しいピッツァなど頂きつつ、興味深く聞きました。
この旅は、姫が伴奏している鈴木健司さんのお師匠様でもあるバリトンの三原剛さんが、ザルツブルグ音楽祭に招かれて歌われるのを聴きに行くという目的もあり、姫や鈴木さんをはじめ三原先生の門下生数名、鈴木さんのお母様、それに姫のお母上の佐和子さん(三原先生の大ファン!)もご同行されたそうです。
話を聞いているだけで、ヨーロッパの町並みや音楽会の様子が思い浮かんで、胸が高鳴りました。なんと言っても、バッハやモーツァルトと繋がっている街がそこにあるのですから!その空気に触れて、そこに住む人に触れて、心が動かない訳がないのです。留学とまで言わなくても、旅するだけでも有意義だと本当に思います。もちろん、本場に行けばそれでいい、という事ばかりではないかもしれません。でも場所を変えるだけで、今の自分に足りないものを見つけられる事がよくあるのです。逆に自分の誇りに思うべき所も見つけられたりして。すっきりした面持ちで話をしてくれた姫を見て、ちょっとそう思ったのでした。ワタクシもいつかまた行きたいな。。


28(木)お昼間はいいお天気。

しかし、ここへきて阪神タイガース、すごく頑張ってますよね。今日で8連勝!中日も負けそうで負けない。今日も大差を一挙に逆転されて、それを逆転仕返したそうで、マジック9ですか。今の阪神には勢い、中日には粘りがあります。ウチはご存知、トラキチの嫁とドラキチのダンナくんの組み合わせであります。でも特に最近はお互いに「よぅ頑張ってるなぁ!」言うてたたえ合ってます。まぁ、明日からの直接対決3連戦では「憎いアンチクショー」な感じになるでしょうが(苦笑)。
どちらの試合もお客さんがたくさん来ているようだし、ファンサービスってのはそれ単独で考えるものではなくて、応援しがいのあるチームにこそ有効だと言う事ですよね。プロ野球関係者の皆さん、そこんとこヨロシク。

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