2006年6月の独り言

2(金)くもり。暑さはマシかな。

6月に入り、今月来月は本番も多いので気合いひとしおのワタクシです。明後日は京都府合唱祭、明々後日は関混連演奏会などなど(今後の放浪予定参照)。合わせなどは4月5月から始まっているので、バタバタ生活はすでにスタートを切っているのですが、ワタクシの持ち場はやはり体力的な事と精神的な事の安定が求められるので、そこらへんの調整を含めた練習が結構大変です。
集中できてしかも元気に乗り切るコツは、「作品と共演者への愛着」だけだとワタクシは考えます。自分の技術だけが安定していても、それらが欠落していてはダメだと思うのです。まぁ、練習量と愛着は大抵比例するものなので、練習の時間をとる努力こそが一番間違いない道にはなりますが。


6(火)雲の多い朝。晴れ間はのぞいてます。

終わりました、関混連。もうね、一夜明けても両手が熱くてジンジンしています。
まず、メディックス単独の「うたよ!」、少人数の弱さは否めないもののなかなか頑張りましたよ。私は今回彼らの「おんがく」(無伴奏曲)が好きでした。まぁ、いろいろ思うところがあっての舞台だったけれど、皆楽しかったみたいだし、やっぱり基本はそこだと思うし。後期もまた一緒に頑張ろうね!
そして、やはり今回の特筆事項は合同ステージでしょうか。あんなに気分が高揚して、「冷静にならなきゃ!」と必死に思う事って最近そうなかったのですが、コントロールが難しくて困るくらい「200人の合唱パワー」ってのは凄かった!それを全身全霊で受け止めて、ピアノの音と混ぜて空間いっぱいに広げる作業は、想像していた以上に大変だけど想像していた以上に楽しくて幸せで、アンコールで皆に囲まれて弾いた時は「ここで絶命したら幸せか。。」なんてちょっと思うくらいでした。あ、でもまだ野望はあるので死ねませんが(笑)。
作曲家の高嶋先生も本当に喜んで下さって、「幸せ!最高!」と打ち上げのご挨拶で満面の笑顔でおっしゃっていたのが印象的でした。こちらまで幸せになる笑顔でした。
指揮の伊東さんとは、今回が関西での初共演になりましたが、舞台から袖にはけた時にそこにあった椅子にドッと座り込んで「一年分くらい疲れました。。」とつぶやかれたのが印象的でした。そのくらいプレッシャーも責任感も何もかも背負ってらした期間が長かったのですよね。お疲れ様でした!今後も共演の機会がある事を誇りに思います。よろしくお願いします。
終演後、高嶋昌二先生、本城先生には、直々に嬉しいお言葉を頂いて本当に光栄でした。本当にいつか共演の機会が実現したら、その時はどうぞよろしくお願いします!あと、歌の師匠きーちゃん先生と小梶さんにもお目にかかれて、伊東さんを紹介する事ができました。いい繋がりができたら本当に嬉しく思います。そういう出会いのパイプ役も含めて、私にはピアノを弾くだけではない役割がいろいろあると思っています。
さぁ、今日はまた普段の練習活動の日が始まります。この積み重ねが何より大切。イチロー選手だって言ってます。「素晴らしい記録というのは、いきなりできるものではなくて、小さな何でもない事の積み重ねからこそ生まれるんです」と。私が創るのは数字の記録ではないけれど、人の心に音楽を届けるのに「何か大きい事をしてやろう」なんて魂胆だけでは無理で、やっぱり毎日の誠実な積み重ねの上にこそ大きな感動が生まれる、という事になるでしょうか。日々精進です。。


9(金)ついに梅雨入りしたらしい。

昨日は7/1の合同ステージ練習でした。初めてソリストも参加され、全体像がどんどん具体的に見えてくる感じで、ワクワクしました。ソリストの伸びやかな声や美しいラテン語を目の当たりにして、団員たちはかなり影響を受けたようです。取り入れられる事はどんどんやってみようね!
そして練習後に食事会が企画されていました。京都大学内にあるレストランで立食パーティみたいな感じで交流する、というもの。ハイマートの人たちとは、単独でお手伝いするようになって2年目、少しずつ打ち解けて話すようになりましたが、こまくさの人たちとは限られた人以外話すチャンスがなかったので、いい機会を頂けたように思います。せっかくのジョイントですから、いろんないい繋がりができたらいいですね。そして、ピアノを弾く時間以外は「のほほん人間」なワタクシに、皆さん優しく接してくれてありがとう!おかげで楽しいひとときでした。7/1、長岡京に素敵な音空間を一緒に作り上げましょう。よろしく!


11(日)くもり時々雨。

今日はクッキーコーラスの本番でした。大きな問題などはなく、まずまず順調な感じだったように思います。体調がいまひとつだった団員さんがいらっしゃって心配でしたが、本番のステージには頑張って立たれました。次回はもっと元気に歌えたらいいですね。
で、話は変わりますが、関混連の合同ステージで伴奏した「青いメッセージ」の混声版、楽譜の出版が決定したそうです。そして、初演として名前が載るらしい。きゃー。またひとつ私の棺桶に入れたい物が増えました。「うたう劇場」のCDを入れるのはもう決めてたんだけど、今度楽譜ができたらこの楽譜も入れたい!なんたってワタクシの生きた証ですから!


14(水)昨日は梅雨の晴れ間でした。

昨日は夕方から生徒が来るだけだったので(彼女は高校生。先日の関混連に音楽部のお友達をたくさん連れて来てくれて、すごく良かったと嬉しそうでした。こちらこそありがとね。)、朝から実家の母が来てくれて掃除など手伝ってくれました。せっかくなのでお昼に「もやしつくね」を作って、あとデザートには最近覚えたプリンも作って一緒に食べたり。これが美味しいと大好評でした(レシピは料理コーナーにアップしましたので、よかったら参考にどうぞ)。
ここのところ毎日バタバタして、休みになると何もしたくなくてつい掃除も洗濯も後回し、なんだか家の中を見渡すと主婦失格のニホヒが漂っておりましたが(苦笑)、母のおかげでちょっとマシになりました。ありがとねー。
これからますます湿気の多い時期だし、掃除や洗濯、水回りのメンテとかマメにした方がいい訳ですから、せっかく母が綺麗にしてくれた状態を少しでも長くなんとか頑張って維持したいと思います。あ、これ、あくまでも希望です。。きっと現実はキビシイだろうなぁ。。


20(火)昨日も今日も晴れ。

この時期は合唱団のコンサートシーズンです。練習に参加していて感じる事を二つ三つ書きます。
本番が近くなってきたら、練習場がどういう場所であっても常にコンサートの会場を想定して歌うようにした方がいいでしょう。たとえば全身がうまく使えているでしょうか。声を安定させるポイントが音の高さと逆で、しかも身体の後ろ側にある事(高い音を響かせる時には背中の下を引っ張るイメージ、低い音を歌いたい時には後頭部から上に軽く引っ張られているイメージ)をうまく利用すれば、声を身体から離して響かせやすくなると思います。
それと関連していますが、日本語の作品を歌う時には、日常使う話し言葉ではなく「舞台言葉」で歌う事。「滑舌」というより「響き」の問題。これはつい無意識になってしまう事なので要注意です。言葉数の多い所や、ロングトーンの時など、つい「ひらがな」のままで意識されすぎていないでしょうか。母音の響きが揃って美しいかどうか、外国語だと意識しながら歌うのに、日本語になると忘れる人多いですよね(もちろん、曲によってはわざわざ普段使う言葉のように歌う箇所もあるかもしれませんが)。マイクを使わずに広い場所で歌うという事を考えてみれば、いつもより気を遣うべきなのは当たり前なんですよね。
あと、音を出す前にイメージがあるかどうか。前奏や間奏の時、この後どう展開するのかを想像して歌い出しているでしょうか。指揮者はもちろんいろんなタイミングや表情を指示してくれますが、実際に表現するのは歌い手側ですから、自分で前もって何をするべきか把握しておくのはこれまた当然の話ですね。歌が始まってから何かが始まるのではなく、息づかいで決まるんです。リラックスしている部分と集中している部分の両方が必要でしょう。どっちかになってはいないでしょうか。
ワタクシ、基本はピアノ弾きですけど時々歌うので、陥り易い事なども自分の経験としてあるのです。これを読まれた合唱団員の皆様、ぜひ今一度ご確認くださいね。


26(月)雨時々くもり。洗濯物が干せない。。

いよいよ今月も最終週になってしまいました。バタバタした生活は相変わらず。でも時々起きるハプニングにもめげず、風邪もひかず頑張っております。
いろんなところにピアニストとしてお手伝いに行っていつも思う事ですが、なんといいますか、ワタクシの事を
「有効利用」
して欲しいんですよ。それは「人使いを荒くする」というようなニュアンスの事ではなくて、ヒントを出せるところは出しているので、それをぜひ活用してほしい、という事なんです。楽譜から読みとれる事はできるだけ音にしているつもりなので、時々耳を澄ましてみて下さい。ピアニストは思いを言葉では伝えられませんから、音をはじめとしたフレーズや間にのせるんです。詩の行間の部分が音になって表されているところもたくさんあるはずです。もう曲ができ上がってきたら、音を間違えないかどうかよりも、断然そちらに気を使って弾いている事が多いので、ぜひ伴奏から何かを感じ取って下さいね。


29(木)晴れ。あっつい一日でした。

ワタクシ、滅多に頭痛や胃痛はこないのですが、この時期キテます。風邪気味なのか、ストレスからきてるのかよくわかりませんが、鬱陶しいものですよね。
ところが、今日の夜に参加したジョイントの練習で、直前まで続いていた頭痛がいつのまにか治っていたのです。薬飲まなかったのに!歌に救われた訳ですね。本番前のテンションの高さも心地よい感じで、学生たちの生き生きした表情にも癒された気がします。明後日の本番は、彼らにお礼の意味も込めて精一杯弾こうと思います。聴きに来られる方、どうぞお楽しみに!

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