2006年12月の独り言

1(金)久しぶりにすっきりと晴れ!洗濯物が気持ちよさそうです。。

いよいよ定演が近づいて、各団の練習にも意気込みが感じられます。これでワタクシのテンションも一段と上がって、音にすき間なく何かが詰まってきます。ワタクシの場合、それを本番で開放させます。練習で思いきり詰めておくと、本番でそうしても音は充実したままで、解放感によって広い場所で自由に泳ぐ事ができるのです。舞台では力は入れない。ストンといるだけ。それを目指してあともう少し、リキ入れて練習します!


5(火)快晴。でも寒いっ!

メディックスの定演が終わりました。「冷え込みが厳しくなる」との予想の日、やはり外は冷たい空気でしたが、それでも足を運んで下さったお客様に確かに温かく支えられました。来て下さった皆さん、本当にありがとうございます。今年はまさに団員にとって挑戦の年でしたから、たとえばうまくいかなかった事も含めて次の代に生かせばいいとワタクシは思っています。
学生合唱団は2年続けて同じ顔触れで歌う事がない、という制約があります。じっくり成長を見届けられない反面、次の世代をどんどん育てる図式が確立されていたり、その気になれば発表の場(コンクールや交歓会)がいくらでも用意されていたりもします。そして皆さんの良さは安定という事よりぐんぐん成長する事にあるのではないかと私は考えます。いい時があれば悪い時もあります。それを開き直る方向ではなくて、伸びやかな考えとして持っていてほしいのです。限られた時間ですから、与えられる情報だけでなく、意志を持って貪欲にいろんな事を吸収して下さい。かく言うワタクシだって、まだ何も諦めちゃあいないんですから!


18(月)寒い日。顔が痛いくらい。

HPの引っ越しをしました。まだ少々工事中ではありますが、徐々に出来上がっていくのを眺めるのもまた楽しいものです。
先日ハイマートの演奏会を終えました。シュッツの無伴奏曲のステージ、ワタクシがお手伝いした信長さんの「思い出すために」のステージ、そしてモーツァルトのレクイエムをオーケストラで歌うステージ、という構成。「思い出すために」に関しては、皆この組曲が好きだったのが練習の時から伝わってきていたので、大きな不安はありませんでした。ただ、無伴奏やオーケストラステージに並んだ時に緊張感のほどけたような雰囲気にはしたくなかったので、ワタクシ自身もピリッとした感じでステージに臨もうと思っていたのです。あの作品の素敵な部分がお客様に伝わっていたとしたら、それはもう本望なのですが、どうでしょうか。
しかし、花束贈呈の段取りは聞いていなかったので、花束がひとつ余ってしまったのを客席から見た時は本当にビックリしました。渡そうとして困っていたダニエルさん、仕方なかったとは言え、本当にごめんなさいね。レセプションで頂いた時には、倍くらい感謝の気持ちで応えたつもりです!
さて24日に控えた谷混。残す練習はあと2回。悔いのない時間を過ごしたいものです。頑張ろう!


19(火)「あぁ、いよいよ年末が近づいてきた」という感じの寒さ。

昨日のサクレの練習後、近くの創作和風料理屋さんで忘年ランチ会がありました。先の合唱コンクール後に打ち上げがあった際には参加できず残念だったので、今回はワタクシ楽しみにしていたのです。
美味しいお料理があり、気の合う仲間と楽しい話題で笑いのある時間。これほど贅沢なものはありません。そして、皆さんがワタクシの事を本当に認めて下さっているのだな、とあらためて感謝しました。近くに座った人たちと、「ちょっとした昔話」もチラッと出たり。ふふふ。
そうそう、サクレのHPを立ち上げよう、という話も出ていました。団外にもサクレ情報など知りたい方も増えてきたのかもしれませんね。お陰様で我がHPも見て下さっている方が増えてきました。体調不良の話題など書こうものなら、翌日の合唱団の練習で「先生!大丈夫ですか?!」なんてすぐに心配して駆け寄って来てくれる人もいて。管理上の都合もあって書き込みが出来ない形になっていますが、そうして直接思いを伝える瞬間を味わう事が嬉しいし、ありがたい事だと思っています。皆様、どうぞ今後とも「にらもやしとまとの部屋」をよろしくお願いいたします!


20(水)久しぶりに車で仕事へ。あたたかい日差しに眠気が。。

ゆきやなぎで久しぶりのきーちゃん先生レッスンでした。「思い出すために」と格闘中の団員さんたち、正規練習時間の後残って練習したり、別の日に臨時練習もして頑張っています。言葉自体にこだわると響きがのらない、響きを考えるとリズムに遅れる、遅れないように気をつけると言葉がツブツブになってまとまらない、という変なスパイラルに陥り易いので、それを断ち切るべくワタクシが何度か一緒に練習した訳です。すると今日のレッスンは割とスムーズに進み、「よぅなってるで!」とのお言葉が!「平林センセのおかげやなぁ」とも。うひゃあ、勿体ない勿体ない。でも頑張った甲斐がありましたよね、皆さん!4月までまだしばらく頑張りましょう。
頑張る、と言えば、年明けには多治見のお母さんの合唱団とも共演する事になっていて、先日その合わせに行ってきました。一言で言うと「楽しかった!」。団員さんも指揮者さんもワタクシを気遣って下さるし、練習熱心だし。年内もう一度お邪魔する事になっています。あぁ、頑張らなくては!
そして、ここのところ伴奏の依頼がひっきりなしに来ています。不思議なくらいに集中して。来年初めてご一緒するお話がどんどん入ってきています。ありがたい事です。こりゃ、そろそろマネージャーを雇わないと大変かな、なぁんて。


23(土)今年はぬくいです。今日も手袋はせず。

ワタクシのピアノ弾き仲間、山田姫の門下生発表会を手伝いに、新大阪のベーゼンドルファーショールームへ。第一部で生徒さんが弾いて、第二部に私たちがモーツァルトの「2台ピアノのためのソナタ 第一楽章」と、連弾でガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」、そしてクリスマスメドレーを演奏したのです。このモーツァルトとガーシュインは、今流行の「のだめカンタービレ」のコミックにもドラマにも出てくる曲で、私たちが以前リサイタルで取り上げた作品でもあり、タイムリーで面白いので弾いてみようという事になりました。
結果から言うと、モーツァルトの冒頭からもんのすごく楽しくて、ずぅっと弾いていたいような気がしました。お客様(生徒さんやそのご家族)も楽しんで下さったようで、嬉しく思います。そしてベーゼンドルファーのピアノは本当に素晴らしい!!こういう音を作りたい、と考えて弾くと考えただけの応答が返ってくる感じです。弾く事だけに精一杯だとちょっと難しいけれど、音を聴きながら余裕を持って接すると、楽しくて仕方ないピアノなのです。ある生徒さんが帰りがけお母さんに「私んちにもあんないい音のするピアノがあったら、私もっともっと練習するのになー」ですって(笑)。その気持ち、わかるよー!


26(火)季節はずれの大雨。あぁ、洗濯物がずぶ濡れ。ショック。

24日に谷混の定演を終えました。今年最後の本番、もちろん反省点はあるけれど、ワタクシにとって楽しいひとときでした。副指揮者木曽くんの本番当日にしっかり表れた頼もしさ、モーツァルトステージでのソリストと合唱のやりとりに見えた誠実さ(佐藤先生のお人柄のおかげでもありますね)、正指揮者楠原くんの堂々とした統率力、OBOG合同ステージでの温かな雰囲気と響き、アンコール2曲で聴こえた谷混サウンドのなんと魅力的だったことか!何より今回の彼らには底力がありました。直前練習でも厳しい指摘を受け、ギリギリまで誰も安心なんてできない中で、それでも前向きに頑張った彼らのギリギリのエネルギーです。それを感じられた事が何より嬉しかった!来年度もすでに共演の依頼を頂いています。ありがとう!さぁ、4月にはまたたくさんの一回生を誘って、一緒にいい歌を歌おう!
明くる朝、お陰様で二日酔いもなく(だって打ち上げを中座したもん)地元の合唱団の練習に参加、午後には多治見入りし、年明け8日のコンサート(今後の放浪予定参照)のための練習に参加、今朝もソプラノのソリストとの合わせをして、さきほど多治見から帰宅しました。14日に初めて練習に参加して、今回で二度目。次回はもう本番の前日になります。数少ない合わせでできるだけたくさん共感できる所を見つけて一つのものを作り上げるのは、難しい部分もあるけれど面白い作業でもあります。要するに、人間観察力やコミュニケーション能力が問われるのです。この能力を持つ事が、音楽的な事よりも実はこの仕事を続けていられる一番大切な要素なのかもしれません。それにしても、今回もまた指揮者や合唱団員の方々の思いやりに恵まれて、本当に楽しみに本番を迎えられそうです。さぁ、笑顔で打ち上げの時を迎えるために、当日までの残り少ない時間、自分のやるべき事をしっかりやっておこう。


29(金)今年初めての雪。なぜかちょっと嬉しい。

12月に入って特にバタバタと忙しくなったために、なんだか落ち着かないまま年を越そうとしておりますが、今日は久しぶりに一日何も外向きの用事はないので比較的ゆっくりしているワタクシです。でも明日にはもう多治見に向かいます。そうすると年明けのコンサートに向けて気持ちもまた盛り上がるってもんですよね。ワクワクしつつ、やっぱり落ち着かない感じになりそうだな。という訳で、今日が今年締めくくりの日記です。
今年も去年にはなかったご縁のお仕事がいくつかありました。つまり、自分の考えや音楽性があらためて試される場です。非常に緊張します。次の場に繋がるきっかけになりますから。だから、たとえば初共演した方から次の依頼が来たり、繋がりのできた方から別ルートへの依頼があったりすると本当に嬉しい。もちろん、ずっとお手伝いしている方からの引き続きの依頼も嬉しいですよ!そして、そこを繋ぐ大切なものは契約やなれ合いじゃなくて、いつもきっと音を通して伝わった心意気だとワタクシは信じたいと思います。
ワタクシの場合、特筆すべき経歴(賞歴や海外留学、院修了等の学歴)を持っていないので、プロフィールの文面から仕事を依頼される事はまずありません。だから大学を卒業してからつい数年前まで、ずいぶん長い間仕事を選んでいる場合ではなく大変でした。ツラくても歩みを止める訳にはいかなかった。とにかくどこへでも行って「ワタクシの音を聴いて判断してもらうしかない」と。
でも、実は歩き続けられる事にこそ意味があるんですね。少しずつだけれど聴いてくれる人が増えて、少しずつ場も増えた訳です。ずいぶん時間はかかったけど、今では信頼のおける人たちとの出会いにも恵まれて、思いきり伸び伸びと音楽できたり言いたい事が言える場も増えました。「記録より記憶に残るぴあの弾き」を目指して、来年もひた走ります。信頼して下さってワタクシに依頼を下さる皆さん、そしてワタクシを応援して下さる皆さん、いつも本当にありがとうございます。皆さんを裏切らないためにも、またいっそうの努力で修業を続けたいと思います。来年も「にらもやしとまと」のHPともども、平林知子をよろしくお願いします。どうぞ佳いお年を!

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